2011年01月27日

登山の個人差に注意

富士山登山についても、個人差は大きなものです。
ガイドブックなどでは、あと30分と書いてあったとしても、それは一般的な人にとってはちょっときびしい時間設定であるような事もあるのです。
登山が上手い人は、わざと標準時間よりも2割程度時間をゆっくりさせて動くような事もあります。
逆にバスツアーなどですと、これが速すぎるペースであるような事もあるのだそうです。

特に高齢者の方は、注意をしておく必要があるでしょう。
高齢者の方が一番注意をしなければならないのは、オーバーペースによって心不全を発症する事になります。
バスツアーなどでは若い参加者と一緒に登る事になりますが、この若い人のペースに無理してついていくのは、勧められないどころか危険でさえあるそうです。
できれば、自分のペースでの登山をサポートしてくれる方と登るのがベストでしょう。
そして、若い人であっても無理なペースは禁物であるとされています。

元気な人である場合は自分のペースで登っていけば良いと言われていますが、初めての富士登山の場合は、ゆっくり登っていくのが賢明であると言われています。
しかしながら、最初の一時間をゆっくりと登っていく事が登頂への秘訣だと言われています。

標識には所要時間が書いてあって、山頂まであと~分と書いてあったのに、実際にはもっと時間がかかってしまうような事もあるそうですが、これは普通に元気な人なら可能と言う意味になります。
あくまで基準となっているのは、元気な人がいつものペースで歩いている場合なのです。

高山病について

富士山は、世界最高峰のエベレストに比べればまだ低い山かもしれませんが、それでも高山病にかかってしまう人は続出するのだそうです。
そのため、富士登山の悩みの一つとして、この高山病は大きく占めているのです。
高山病は、標高が高くなるにつれてその気圧がさがる事によって、酸欠の状態になって、血中酸素濃度が低くなる事によって起こってしまいます。
これは動悸や頭痛などにもなりますし、また二日酔いの症状にも似ていると言われています。

オーバーペースで行動してきてしまうと、ただでさえ薄い血中の酸素をさらに消費してしまいます。
高山病になりやすいかどうかについては、酸素の摂取能力が影響されていると言われています。
酸素摂取能力が高ければ、薄い空気でも酸素を効率よく取り込めるかも知れませせんし、酸欠になりにくいと言うわけです。
富士山に登ればそれが更に苦しい状況になるのは必然で、鉄分不足でヘモグロビンが少なくなっている人が、高山病になりやすいと言います。

高山病対策としては、まず高所順応をするようにします。
車で五合目に到着しましたら、しばらくゆっくりして、高所に慣らすようにしましょう。
到着してすぐ登り始める時は、ゆっくり歩いていくようにしましょう。

そして、酸素を十分に取り入れる事も大切です。
登山用呼吸法というものがありますが、普通に吐き切ってから、更に口をとがらせてフーフー吹く事によって、多くの空気を吸い込む事ができるようになっています。
疲れて呼吸が浅くなると、なおさら酸素不足になりますので、意識して大量の空気を吸い込む事が大切です。

ツアーの2日目について

バスツアーの2日目は、どのようなイメージなのかと言いますと、山小屋で眠れた人もそうでなかった人も、ご来光を目指していくというイメージです。
お弁当などを渡してくれるようになっていますが、登山ガイドは、ツアー参加者に対して、何とか山頂でご来光を見てもらおうとするそうです。
その事から、結構速いペースで歩いて行くような事にもなるでしょう。
登山道は混雑しますし、下山道を登るような事もあります。
そして登頂する人は、約七割程度であるとされています。

登頂まで行けなくなった場合、リタイアする事になった場合は勝手に下山しないで、そのまま山小屋に翌日まで滞在する事になります。
朝食を済ませてから、山小屋の人が下山道まで誘導してくれるものとなっています。

下山の所要時間も、大抵は4時間程度と設定されており、これもなかなか厳しい設定と言われています。
大切なのは、焦らずに着実に降りていくという事になります。
ツアーのガイドさんは、一番最後の人についていく形で下山をしていくものとなるようです。
無事にバスまで辿りつくと、麓に降りて食事をしてお風呂に入るような形になります。
その場所は、ホテルだったり遊園地であったり、またドライブインであったりするそうです。

また、バスツアーは雨であっても登山を決行してしまいます。
しかしながら天候が悪化してきた場合は、八合目の山小屋でおしまいになってしまう事もあるでしょう。
この場合は、仕方ないと割り切るしかありません。

富士山バスツアーについて

富士山登山のバスツアーも、数多く用意されています。
まずツアー参加費ですが、新宿発ですと、1泊2日の下山後の温泉付きツアーでは、16000円から19000円の相場で宿泊をする事ができるようになっています。
休日では、その値段も異なるものとなっています。
下山後の温泉が無いような事もありますし、食事の回数の少ないものは、その分、値段も安いものとなっています。
そして富士登山のバスツアーは、ほとんどの場合、富士スバルライン五合目から登る形になります。

富士スバルライン五合目に、昼ごろから午後に到着する形になり、昼食を摂ってから、一日目の宿泊場所である、七合目から八合目の山小屋を目指して登っていくものとなります。
その所要時間は4時間程度とされており、元気な人であれば、余裕のある時間でしょうし、年配の方ですと、少し辛いものとなってしまうかもしれません。

そして山小屋では、眠る状態ですが、混んでいる時には1畳に二人で横になるような姿になります。
これはツアーでも同じ事であって、一人あたりの幅は45センチ程度しかありません。
1枚の布団を2人で使うものとなっていますから、満足に眠る事もできませんから、前日にたっぷり寝ておくようにと、ツアーのパンフレットには書かれています。

たいていの人は、これで熟睡する事はできないと言われています。
夜遅くまで新たに到着する人もいますし、様々な音が聞こえてくるような事から、とても眠れたものではないそうです。

富士山の駐車場問題

富士山の駐車場も、混雑をします。
特に、週末や夏休みなど、登山客が大勢やってくるような時期には、富士山の駐車場も大変混雑します。
富士山の駐車場が混雑する理由としましては、もちろんながら、その収容台数が少ないというものが、根本的な理由とされていますが、それ以外にも、登山客が帰宅する時間が集中している、というのも大きな要因と言えるでしょう。

登山客の多くは、ご来光拝観を目的にしている事がほとんどです。
ご来光を見て下山してきた人達が帰っていく、午前9時頃までは、車は駐車場からほとんど出ていくような事はありません。
週末や夏休みのピーク時には、日帰り登山のスケジュールで早朝にやってくる事によって、駐車場に入りきれなくなってしまって、駐車場からはるかに離れた場所に、車を止めなければならなくなる事もあるでしょう。
その対策としましては、なるべく夜の早い内に駐車場にたどりついておく事です。

富士宮口の場合は、ピーク時にはまったく不足している駐車場となっています。
平日はガラガラなのようですが、週末、そして最盛期には、5キロも離れた場所まで路肩駐車の車の列が延びる事もあるそうで、それだけでは登山口まで歩くと2時間くらいの時間がかかってしまいます。

また、富士スバルライン五合目も富士宮口に負けないくらいの混雑をします。
この混雑に当たらないためにも、富士スバルラインは管理事務所が混雑予想をしてくれていますので、これを参考にして、混雑を外す事もできるでしょう。

夜間登山の寒さ対策について

ご来光を目指して深夜に登山していく場合には、欠かす事ができないものとして寒さ対策が挙げられるでしょう。
ご来光の頃の山頂では、0度近くまで気温が下がるものとなっており、しかも強風の日にはその体感温度はかなり低いものとなるでしょう。
真冬の寒さを感じる事になり、九合目以上のあたりで疲労してしまって、歩けなくなってしまった時が辛いと言われています。
山小屋で休憩しようにも、その山小屋が見つからない時は辛いでしょう。

山頂に登ってしまえば、山小屋がありますので、そこに入る事によって寒さをしのぐ事ができます。
しかしながら、頂上にある山小屋は常に営業しているというものではありません。
開店は、午前五時頃となっています。
ご来光の後は、日光が身体に直接あたってくる事によって、どんどん暖かくなってきます。

ご来光は、風の強い寒い朝の方が、きれいなものを見る事ができると言われています。
暖かな朝ならば、ラッキーと思ってしまう人も多いようですが、そんな事はないようです。

さて、途中でリタイアして山小屋での休憩を考えても、日の出前までは短時間でも宿泊扱いにされてしまいます。
朝食も含んでその料金は、7000円から8000円と決して安いものではないのですけれども、そういうものとして割切ってしまう事しかできません。
日の出の後でしたら、1時間単位で仮眠をさせてくれるような山小屋もあります。
ご来光登山用については、日中の富士山登山とは違う服装を用意しておくようにしましょう。

御殿場ルート解説

御殿場ルートは、新五合目の標高が1440メートルとなっています。
この御殿場ルートを選ぶと、大砂走りの壮快感を味わう事ができるでしょう。
比較的人も少ないものとなっていますので、落ちついて登っていく事ができますし、富士山の雄大さを実感する事ができるでしょう。

しかし難点としましては、富士宮口よりも新五合目が1000mも低い位置になっていると言う点です。
途中には山小屋が無いので、休憩しづらいものともなっています。
歩行距離は19.5kmにもおよび、登りは11.0km、そして下りは8.5kmになっています。
所要時間は登りが7時間30分、下りは3時間となっていますが、これは個人差が大きなものとなっています。

この御殿場ルートの新五合目とは言っても、その標高は実際は、1440メートルしか無く、実際は二合目に相当するものとなっています。
新五合目の作りは、他の登山道に比べてシンプルなものとなっており、広い駐車場に売店くらいしかありません。
富士宮ルートでしたら、八合目から先にも山小屋がありますが、御殿場ルートにはそれが無く、目標をするものもありませんので、非常に長いものとなります。
また、大きな岩が多くありますので、落石事故にも注意をする必要があります。

また、ハイキングに最適なルートもあります。
富士登山をしていなくても、御殿場口からは適度な時間で行く事ができるハイキングコースがあります。
道は大砂走り並の砂礫となっているので、登るのはなかなか大変ですが、下りでは大砂走りの雄大な風景を楽しむ事ができるようになっています。

吉田ルート解説

吉田ルートこと河口湖口は、五合目の標高が2304メートルの地点に位置しています。
このルートの良い所は、山小屋が沢山あるので、とても休憩しやすくなっているという点です。
そして山頂まで行かなかったとしても、ご来光を拝める事が出来、交通アクセスも良い所にあるでしょう。
しかしながら難点としまして、ピーク時には八合目以上の混雑を見せますし、ピーク時のスバルラインや駐車場の混雑は免れません。
そして歩行距離も長く、これは富士宮口や須走口よりも長いものです。

歩行距離は15.1kmで、登りが7.5km、そして下りが7.6kmというものになります。
所要時間は登りが5時間30分、そして下りが3時間となっているのですが、これは平均的な時間であって、この2倍以上かかってしまうような場合もあります。

富士スバルライン五合目からスタートするこのルートは、一般的に河口湖口と呼ばれており、六合目で吉田口登山道と合流する形になります。
この五合目は、他の登山口よりもずっと都会的な雰囲気です。
大きなレストハウスなども並んでおり、外貨両替所がある事などから、外国人旅行客を見込んでいる事が分かります。

須走ルートからの登頂では、山頂には4軒の山小屋が建ち並んでいて、賑わいを見せており、随分と観光地の雰囲気であると言う事が分かります。
また、途中から馬に乗って登頂を目指していく事もできるようになっています。
これは有料のものとなっていますが、こうした登り方をして見ても、また面白いものを発見できるでしょう。

須走ルート解説

須走ルートは、新五合目の標高は2000mとなっています。
良いところとしましては、人が少ないためにゆっくりと登る事ができるという点と、樹林帯があるために、自然を楽しむ事ができると言う点です。
また、下山路には砂走りがありますので、下りやすくなっています。
難点としましては、五合目が少し低いものとなっておりまして、やはり八合目から先は混んだものとなっています。

歩行距離は14kmですが、登りが7.8km、そして下りが6.2kmと差があります。
所要時間は登りが5時間30分で、下りが3時間となっていますが、これは平均的なものであって、もっと時間のかかる人もいますし、休憩時間を含まない計算です。

ふじあざみ道路を車で登っていきますと、やがて視界が開けて、富士山の姿が見えてくるようになります。
新五合目の標高は、2000メートルとなっており、富士宮口よりも低いものとなっています。
新五合目には二軒の山小屋があり、ここで休んでから登山をしていく事ができるようになっていますので、ゆっくりと行くようにしましょう。

須走ルートは、夏休みや休日であっても比較的静かであって、落ちついて登っていく事ができるのですけれども、八合目まで登ってくると級に賑やかになってきます。
そして吉田ルートと合流する事によって、観光登山化されてきれいになった富士山を見る事ができるでしょう。

そして下山の際は八合目の分岐点で、間違って吉田ルートの方に進んでしまわないように注意しなければなりません。

富士宮ルート解説

富士山の登山ルートについて、それぞれ解説していきましょう。
まず代表的なルートとして、富士宮口があります。
新五合目の標高は、2400メートルとなっており、ここまで自動車で高度を稼ぐ事ができるようになっています。
歩行距離も短く、山小屋がほぼ等間隔に建っているという利点があります。
しかしながら、登り下りが同じルートとなっているために混雑し、柔らかな砂地となっているので、下山の時に足の負担が大きいという欠点もあります。

歩行距離は10kmとなっており、登りも下りも同じ距離です。
そして平均所要時間は、登りが5時間、そして下りが2時間30分となっています。
これは休憩時間も含まない、あくまで平均的な時間です。
個人差というものは大きなものであり、もっとかかる人も多いでしょう。

自動車で高度を大きく稼ぐ事ができるのが、この富士宮口。
しかしながらこのルートは、マイカーで行く場合には注意しなければなりません。
駐車場は500台以上駐車する事ができますが、これが結構混雑して仕方なく道路に駐車しなければならない事もあります。

富士宮ルートのご来光については、八合目以上でしたら、場所によっては見る事ができると言われています。
ですが、もしご来光が目的なのでしたら、吉田ルートや須走ルートの方が便利であると言われています。
頂上でない場合は、富士宮ルートでは、富士山の稜線からご来光を見ると言う形になるでしょう。

富士宮ルートは直線的に登っていく事になりますので、その歩行距離は短いのですが、全般的に傾斜はきつく、